2014年12月

2014年12月13日

「ゴーン・ガール」「デイファイアンス」をみました  

仕事が一段落すると、映画が観たくなるーで、Tジョイ大泉へいって、公開中の「ゴーン・ガール」をみてきました!
監督デビッド・フィンチャー 主演ベン・アフレック ロザムンド・バイク
 
ベン・アフレックの、若い頃の『グッド・ウィル・ハンティング』の困ったような、ゆがめた顔が好きです。
監督は『セブン』で仲のいいブラピとグイネス・バルトロー夫婦に嫉妬、刑事を苦しめようと美しい妻の首をきって送り届けるというなんとも気持悪いラストが印象深いフィンチャー。
今度は、サイコ妻に翻弄されるしたたかな夫を描いた。
監督は相当、夫婦というのにこだわりがあるようだ。
 
おもしろいけど、オチのスリルがいまいち。
テレビで米刑事ドラマをみてると、よくあるエピソードで新鮮味がない。
 
ベンが刑事がきていろいろ質問するところで「まるでロー&オーダーみたい」と言うところは笑った。
このシリーズは大好きで、心理犯罪編も性犯罪編も毎週なにがあっても見ている番組、で、テレビドラマの方が先をいってることがよくわかった。
 
キチガイ妻が家出して、最初は「なんらかの理由で失踪」→夫の愛人が現れて「夫が殺害した」→妻が生きていて「妻のヤラセ」とわかる、が、夫は裁判に掛けられ、有罪なら死刑ーーーーでも、観客は妻が別人に変装し、安宿で夫のスキャンダルニュースをテレビでみているのを知ってるからなんともスリルに乏しい。
 
さらに、安宿で金を強奪された妻が、落ちぶれて高校時代から妻を思い続けている金持ちの男に助けてもらうが、その出会いもはっきりしない。偶然カフェかどこかであったのか、あるいはサイコ妻が連絡したのか、見損なったのかな、男が突然あらわれた
 
しかも失踪を捜査している刑事が二人ともボンクラ
女の男性歴を調べてるんだから、被害者全員を徹底的に調べて欲しい。その一人の家に匿われていることなんかすぐわかるはず、有能なら
しかも血だらけで夫の前に現れる妻。男を殺してきたってことはCSIが調べれば判るはず(CSI観てればそう思いますよ!)
 
なのに仲直り宣言、誰もつかまらない、損したのは殺されたサイコ妻をずーと思い続けていた高校の同級生男。終わり方が『セブン』みたいなものだけど、あっちの方が衝撃も映像もシャープだった。
 
ただ、妻が戻って愛の再確認を演出しても、家の中ではベンが、「別れる、お前とは暮らしていけない」と喚き続けるながらも、別れず幸せな夫婦を演じ続けるところが今風といえばそうなのかな。一時代前なら「ローズ家の戦争」のように、どちらかが死ぬまで闘っていたのだから。
 
夜は、NHKBSで「ディファイアンス」(主演 ダニエル・クレイグ)を観た、深夜2時までジーとひきつけられた
こちらは第二次世界大戦中、森に逃げ込んで、ナチスの虐殺から免れたユダヤ人たちの逃亡の話し。
実話で、森に逃げ込み1200人のユダヤ人が助かったそうだ。
そこではわずかな食料をわけ、共同体をつくり、保育園まであったらしい。リーダー的存在は、愛情深く誰からも慕われ慎重な兄と実践的で勇敢な弟で、穏健な兄は生き延びて、ニューヨークへ渡り家庭を築いて90才以上まで生き、戦闘的な弟はナチスとの戦闘で映画の舞台になった1941年前後からすぐあとに、戦死したとのこと。
 
戦争はぜったい許せなが、戦争を舞台にしたこのようなエピソード実話映画は興味深い。脱走ものやレジスタンス、パルチザン、スパイ、すごく観たくなる。
 
 
 
 
 


totoebi01 at 12:12|Permalink映画や読書の感想