2014年05月

2014年05月11日

シマちゃん脱走(3)

4月30日、雨の夜シマちゃん確保しました。
連休のはじめに1泊旅行へいってました。朝早くでかけた日、長男が夜に仕事からもどり、餌をやろうと玄関から出ると、シマが待っていたそうだ。
 
その日はいつもの昼間みたいに、私のシマちゃんを呼ぶ声がないし、心細かったのかな。
数日前から玄関の中に餌を置くようになった。
すると、玄関に半身いれて、尻尾は外にだして餌を食べていた。
「入って食べれば」と近づくとサッと逃げる。
そのまま来ないときもあるし、すぐに戻ってきて、餌を外へ出せと言わんばかりに外で座っているときもあった
食べさせないと、ほかでなにを食べるかわからない、とにかく妥協して外に餌を出していた
 
翌日の夜、もどって荷物を置くのもそこそこに、餌を作って玄関の外にでると、雨。
しかも温度が下がってさむーーい。
シマちゃーんと呼ぶと、待ってましたとばかりに車の下から出てきた。
 
玄関に私が先にはいり、ドアをさえて、「はやく入りな、雨に濡れるでしょ」 さりげなくいつもより餌を奥に置く
シマちゃん、餌は食べたいけど、中に入るのは危険、とばかりにもじもじ。
「どうするの、食べないの、寒いから締めようかな」とドアを閉める振り、と、飛びのくがすぐまたドアの中を覗く。
知らん振りして、ドアをおさえて、待つ、待つ、待つ。
 
お腹すいてたんだわ、すーと餌にむかった、シッポまで玄関にはいった、慌てるな、静かに静かにドアの隙間を狭めていく
「よし!」 シマちゃん気がついたときは、あと2センチくらいでドアがしまるところ
もう出れないよー しばらく甲高い声でギャーギャー鳴いていた
ほかの猫を2階にやり、居間にいれる。
壁に向かってギャー、台所でギャー、のぞくエビちゃんにギャー、夜中鳴いていた。
 
でも翌日の昼頃から落ち着き出した。餌も食べ始めた、トイレもした、水ものんだ
「おかえり、シマちゃん」(おかえり、3回目)


2014年05月09日

シマちゃん脱走(2)

脱走した翌日と、その次の日は、寒さが戻り超寒かった。
シマは胴体をがばっと掴まれたのが相当怖かったのか、2日間現れなかった
そして雨と風の日が続く。眠れない
 
家でヌクヌクと寝てばかりいたシマちゃん、どこでなにしてるのーー
いつもの食事の時間には、台所の窓をあけ、
「ごはんよお、シマちゃんどこかなああああ」と空しく墓地に向かって叫んだ。
 
餌袋をカサカサさせて、家の裏へ回りお隣とのブロック塀の下にいたら、塀の向こうで「にゃー」と鳴いた。
いたぞ!声のテンションも血圧も上った
「いいこだねえ、大好きな鰹節をたっぷりまぶしたのもってくるね」と家に飛び込む
もう、家の猫がシッポを丸めて逃げるくらいすごい勢いで駆け込んだのだろう。
カツ節のチャックがあかない!シマの食器、どこへおいたっけ
その辺にあった皿に鰹節をいれたら、ドバッ出て、床にこぼれた
それを目ざとくみつけた家の3匹が寄ってきて、争って食べる「ど、どきなさいよ!」
 
シマは塀の上にいて、私をみると、逃げる振り、でも端までいって、座り、振り返る
そりゃ2日間も食べてないのだもん、鰹節の臭いはたまらないでしょう
寄ってこず近寄ると、ブロック塀から墓場に飛び降りるので、しかたなく塀に餌の皿を置いて家にはいる
五分ほどしてでてみると、皿はカラで姿ない
 
毎日がこの繰り返し。
近所の人たちには会うたびにシマの話しをした
ややこしいのは放し飼いのシマとそっくりのキジトラが我が家の庭をテリトリーにしてること。
うちのは耳の山のちょっと下、左側をきってます.
そのシマより大きな方はテッペンが切れてますから、そこで区別してね
でもみんな年齢的に目がかすみ、しかもさっと庭を横切るくらいなので「区別つかないわ」と笑う
 
お隣の屋根からその向こうの家の屋根に飛び移って遊んでる猫がいた、シマだ
ああやだ屋根に穴あけてらどうするの!
 
捕獲機をボランティアさんから借りていたが、繁殖の季節でどこも捕獲機が必要だ。優先順位kらいったら脱走猫より、不妊去勢が必要な猫をつかまえなくてわ。
なのでマイ捕獲機を一台かった。
最初にはいるのはシマちゃんね、と勝手に決めていたが、ぜったい、ぜったい入らない
そのかわり、私がTNRし、庭に餌を食べに来るガッツキの黒いオス猫や、
近所の放し飼いキジトラと一緒に暮らしている若い黒白オスが掛かっただけ。もちろん身元がわかってたから「ごめんね」とすぐに開放。
 
さて1ケ月が過ぎて……これまでの最長脱走は1週間、捕獲機もだめで、もう打つ手がない。膠着状態のときに、上映会のお客様が昆虫採集につかう網を教えてくれた。それで、捕獲機にはいらない脱走猫を捕まえたとの体験談も教えてくれた。虫取り網、しかも柄の短い奴がいいらしい。ネットで買うべく調べ始めていたとき我が家の玄関を開けて、そのなかに餌をおくことを思いついた。玄関に入らないと食べられないということを教えるのだ。 (つづく)
 
 
 
 


2014年05月07日

シマちゃん脱走

2010年に保護したシマちゃん。小顔で美人、運動能力抜群でしっかりもの
保護時何歳かわからないが、いまも足腰しっかり、自分の生活を守っている
3月末、3度目の脱走
イメージ 1
右がシマ2010年保護    左がクロ2012年保護
 
どの脱走も先住猫エビが開けた網戸、アルミサッシの隙間から飛び降りたもの
自分から戸をこじあけて逃げたということでない
 
3度目は2度目と同じ2階ベランダから飛び降りた 
網戸にストッパーをつけていたが、洗濯物を干したとき、サッシを締めただけで鍵を掛け忘れた
娘が遊びにきたので、おしゃべりに夢中になって、ハッと気がついて2階に駆け上がったら、、閉めたサッシが、猫1匹通れる隙間があいていた!
 
ベランダにオス猫3匹がうろうろーーシマがいない!すぐに飛び降りたとわかったああああああああ
 
胃がきゅーと痛くなった
もうだめ、3度目だもの、これから陽気がよくなるし、外は自由、野良猫時代が蘇ってーー
 
その日の夜、11時すぎに「もしかしたら」と思い庭にでて「シマちゃん」と名前を呼んだ。
すると、私道をはさんだお向かいのブロック塀の上にシマがいた。
暗くてよく見えないが、目が2つ光っている
名前を呼び続けると、寄ってきた。
「まってな、餌もってきてあげる、お腹すいたでしょう」
 
大好きなシーバの四角いエサをおくと、むさぼり食べる
いつもの餌皿にいつもの餌を入れて出すと、食べ始めるが、私が触ろうと手をだすとさっと逃げる
 
今を逃したら、また、あの焦燥の日々がよみがえる
いまだ!ガバッと両手で、餌に夢中のシマの脇腹をつかむとーー驚いたシマは飛び上がり、私をひっかいて、、走っていってしまった。
「だめだ、もうだめ」
 
(つづく)