2012年11月

2012年11月30日

猫ドキュメント撮影報告

6月、庭に迷い込んできた4匹目の黒ちゃん(オス、1歳半くらい)を家に入れてから、本格化してきたドキュメンタリー、9月から少しずつ撮影をはじめ、10月、11月と撮影を続けている。多分、来年も続くだろう。自主製作だし、それに好きなことだから、楽しみながらやっているのだけど。
 
我が家の飼い主のいない猫から、家猫への変身振りは長年ビデオカメラでおっている。。それにしても町で見かける、明らかにノラさん猫はいったいどこからきたのか。野生の猫はいないから、みんな飼い主に捨てられた猫か、その子孫。
 
「全部家に入れて上げられない」という悩みから出発して、積極的に猫たちの短い一生を守ろうと活動しているボランティアがいることを知り、セミナーやそのようなボランティアの方々にアタックして、取材させてもらってきた。
 
殺生処分されるほとんどが子猫。このかわいそうな子猫たちをなくすには、TNR(捕獲、手術、地域に戻す)が必要だ。地域住民と、行政と、ボランティアさんがタッグを組んではじめて飼い主のいない猫を見守ることができる。エサだけやって隠れるように消える通称エサヤリさんの気持ちもわかる。でもそれは猫が好きでない人や、猫に迷惑している人たちの反感をかうばかりで、猫にとってさらに逆境を作っている。だからTNRが必要なのだ。
 
ただ、これもボランティアさんだけでは限界がある。医療費。一部の行政では、登録ボランティアになれば施術に補助をだすところもあるが、持ち出しが多くて本当に大変な活動だ。取材させていただいたボランティアの方たちは1日中猫に関することで走り回っていた。それに、どのお宅にも10匹以上の猫がーー。飼い猫と、トラップでつかまえた子猫が譲渡されず引き取った猫たち。でも二人グループでやってるところがキーポイント、一人だったら私みたいに「どうしよう」と病気になるけど、悩んだ時に話す相手がいて、猫のためにがんばろうね、って言い合うと元気がわいてくるに違いない。とにかく、理屈でなく実践してる人のたくましさと、さわやかさは大好きだ。
 
でもお金にも限界がある。やはり理解ある獣医さんの協力が必要だ。きのう、おとといと撮影したのはそうした若い獣医さんたちの活動。獣医さんのところには2日間に渋谷、中野区から36匹の子猫や成猫が運ばれてきた。シャムミックスもいる、きれいな三毛も、元気な黒猫もーーー。猫風邪で片目がもうダメな子猫もいた。昼食もそこそこに、朝から晩まで手際よく、黙々と不妊去勢手術をしている。
ボランティアさん、ご苦労様。そして1日中、廉価で手術をする獣医さんたち、ありがとう。
 
犬猫の殺生施設がなくなる日まで、まだまだ飼い主のいない猫たちの苦難とボランティアさんたちの活動はつづくだろうなあ。
といいつつも、私はまだまだ猫に関しては勉強不足。皆さんの気持ちをきちんと映像で伝えられるか、じっくり考えて、構成しないと。日々猫たちと暮らしながら考えている。


2012年11月18日

仕事あれこれ報告

きょうは、図書館へ本を4冊返しにいった。8冊借りてきた。半分は猫の心理の本、あとはフランスの歴史本、田辺聖子さんの最新エッセー「われにやさしき人多かりき~私の文学人生」。
 
猫のドキュメント撮影後に故障したソニーのHDVのテープ仕様ビデオカメラの修理がもう出来たと電話が入った。18300円なり。ヨドバシでは最初は10日かかる、次は1週間かかりますということで、スケジュールを1週間後からにしたが、もうできたのか。なーんだ。3ケ月保証とのこと。また壊れたらやだなあ。
 
このカメラ2度目の修理ってことは書いたけど、1度目の故障は昨年3月、フランスのパリで。朝から、目的だったラ・マルティーヌの肖像をビクトルユーゴ通りの公園へ撮影に行き、午後、あまり良い天気だったので、モンマルトルの丘へ行って、サクレクール寺院のパフォーマンスやブドウ畑、サティの家、風車とか撮影、夕方にサンマルタン運河の流れるジョレス駅そばのホテルに戻った。それでシャワーを浴びて寝ればよかったのに、部屋が7Fで、夜景が美しく(正面遠くにサクレクール寺院、左側遠くにエッフェル塔ライトアップ)小さなバルコニーにでて、夢中で撮影していたら、なんか調子が悪くなり、そのまま液晶が見えなくなった。だから、その後に行ったモンサンミッシエルもリュクサンブール公園、モンパルナス墓地、パンティオンなどすべてビデオ撮影できず、デジカメで代用。原因は何か考えたが、多分、温度差じゃないかな。とにかくバルコニーの撮影は寒かった。震えたもの。で、部屋の中はアチチだったし。まあ、でも、まだ使えるなんてよかった。来週は獣医さん撮影とインタビューがある。大切に使おう。
 
もうひとつ、先週、新しい仕事の見積もりを出した。数年前に作ったアニメと映像のコラボ企画の監督の仕事。前作の評判がよく、そのシリーズの4巻目ってことかな、原作者、製作会社は同じなので、決まったら嬉しいなあ。撮影、仕上げは来年。
 
もうひとつ企画を進めているのがあるが、これがなかなか資金が必要で。とにかく一歩一歩です。来週には資金集めのチラシ原稿を印刷所にいれないと。
 
シネマジャーナルNO86が発売されました。映画祭取材満載。
 
※このブログ、いつのまにか字の大きさとか色が自由に変えられるようになっていた。文字の強調も出来るって、前は四苦八苦した覚え有るけど、仕様が変わったのかな、そのテストもかねて、毎日書いてます。


2012年11月17日

猫のエッセー

読書の本はもっぱら図書館とブックオフ。区の図書館は余り種類がなく、最新ベストセラーは予約がたくさん、結局興味ある本は借り尽くしてしまう。それで、前は3ケ所の図書館を渡りあるいていたが、今は歩いてちょうどいい距離の石神井公園近くの図書館へ散歩かたがたいっている。
 
猫のエッセーもだいぶ読んだ。有名人で猫好きの人が多いことがわかってきた。
メモをつけてるわけでないから間違いがあるかもしれません。印象に残ったこと。
 
俳優小沢昭一さんの「老いらくの恋」(エッセー)には夫婦でかっていた猫はテンカン持ちだったそうだ。最初に飼った猫は玄関の前で鳴いていた子猫、その猫は13年生きて死に、寂しくて知り合いから貰った次の子猫がテンカンをおこした。その原因は、去勢だか、避妊のためにどうぶつ病院に行ったとき、獣医さんが足に腫瘍をみつけ手術、その後ずーと抗がん剤?を飲ましていたらテンカンがはじまったそうだ。老夫婦になってこの猫は孫のようにかわいい。だから、老後楽しみにしていた夫婦旅行も、旅行中にこの猫がテンカン起したら大変なので、行けない。寝るときはいつも奥様の枕元で寝かせる。テンカンが起きたときにすぐ処置ができるからーー。手がかかる猫だが、それでも可愛い可愛いと書いてある。
 
作家の野坂昭如さんは「吾輩は猫が好き」のエッセーにも猫との面白い生活が描かれてある。猫はもともと奥様が大好きで飼い始めたそうだ。多頭飼いの時期があり、店で購入したいい猫兄弟、親子のほかに、野坂さんが犬の散歩の途中、草っぱらで見つけた死にそうな子猫をひろってきた。このジョージだっけ、この猫がとてもかわいいらしい。愛犬とも大の仲良しでいつも遊んでいる。これら猫が仕事部屋に寝そべっているそうだ。原稿用紙にものったりしたらしい。また、死を意識した猫は外に出て行くときわかるそうで、見送ったとも書いてある。さらに庭に来る猫にエサをやり、犬の散歩中にはかわいいシャムネコ親子をみつけ、飼いたくなってエサを持ち歩いたり、散歩中に出会うノラネコのために塀にエサを置いて歩いたなどと書いてある。キレイなシャムネコ親子はどこかに飼われているようなので安心し、あきらめたが、ある日、通りで車にひかれて死んでいたとのことーーー無念ですね。野坂さんて優しい人なんだ。
 
高田宏さんという方は企業雑誌の編集長をされていたそうで、自らも猫のエッセーが多い。「猫のしっぽ」には飼った猫の日常や特徴を短いエッセーで楽しく綴っていて読みやすい。画家の息子さんが描いた猫のカラー挿絵がとてもいい。
 
「猫は知っている」の仁木悦子さんは有名な猫好き。東京都が猫は家の中で飼うようにと条例を出したとき、猫を家に閉じ込めておくとはとんでもないと、反対運動をおこなっていたとかいてあった。いまは交通事故や病気など外は怖いから家猫がいいと思うが、時代により愛猫家にはいろいろな考えが有るのだと思った。
 
アメリカ人の猫を7匹飼ってる女性のエッセーを読んだが、どうも日本人よりドライ。その女性はニュージャージーの自然の多いところに引越し、猫7匹を家の中と敷地内の広い庭でかっていた。どうしても好きになれない猫、人慣れして長生きした猫、人嫌いでそれがアダで脱走し、野生の動物にかまれて死んだ猫など。一番印象にのこったエピソードは、狂犬病のキツネかハクビシン?に噛まれた猫。感染したかどうか分からない潜伏期間に欧州旅行へ予定があり、もし、留守中エサをやってくれるキャットシッターさんに噛み付いたら補償問題になるからと、その猫を安楽死させてしまった。あとがきで、とても悔やまれる出来事だとご自分で書いていたが、さあ、私ならどうしたかなあ。家でいくら工夫してもスプレーするからと、牧場主にもらわれることになった他の猫にくっつけて、あげてしまい、そのスプレー猫はその日に牧場から脱走、行方知れずになったとか。色々な飼い方があるんですね。


2012年11月16日

ドキュメンタリー撮影

10月からビデオカメラ、三脚をかついで撮影に出かけている。猫に関するものだ。

昨日、撮影したテープをぼちぼち見てみようとカメラを再生にし、アレを忘れたコレを忘れたと、今度は撮影にしたりしてやってたら、警告がではじめた。「テープの誤作動つまみを確認してください」。
最初は爪をいじったかな、と思い確認してたが閉じてるし、新品テープをいれても警告がでるし、警告のために撮影ができなくなった。

焦って頭が真っ白になった。なぜなら、このソニーの手の平にのるHDVミニテープ仕様ビデオカメラは生産完了、つまり、もう売ってないからだ。
コレがないと、編集のときパソコンへ送り出しもできない!
すぐに新宿ヨドバシに修理にもっていった。去年4月にも修理している。そのときは液晶がおかしくなった。2006年に買ったから6年目か、6年目でこんなにアレコレ悪くなるのかな。

前使っていたソニーVX1000は10年目にスイッチ部分がおかしくなった。海外からの帰り、ほっとしたのか空港へのバスを待っていたときに旅行カバンの上から落としてしまった。ちゃんとカメラ用布バックにいれておいたから大丈夫と思ったのだが、スイッチ部分がおかしくなっていた。
帰国して、すぐに修理にだして、いまはなおっているが、HDVカメラを買い、こっちが軽いのでVX1000は置いたまま。

ヨドバシから電話で修理代18000円、安いのか高いのか。今度はスイッチ部分を取り替えたそうだ。

出費は頭が痛いが、故障した日、飼い猫のサクラ(オス 保護時6ケ月ぐらいだから、いま10ケ月くらいか)の頻尿がはじまった。トイレばかりいって、尿はほんの少し。うわー結石か!!!!これまたあわてて獣医さんに電話。PHコントロールの食事をしばらく上げてみたらといわれサンプルをくれるというのでとりに行った。戻って食べさせたらガツガツ食べるので、今日は獣医さんの所に買いにいってきた。2キロで4000円以上、人間よりいい物食べて!1ケ月で2キロ食べるそうで、毎月、この出費は大変だ。でも血尿でなく、わずかだが尿もでていたので、炎症だとしたら、ほっとけば、結石ができてしまうかもしれない。ノラさんだったから親がどうなのかわからないが、体質もあるらしい。苦しみ出し、尿が出なくなったら死んでしまうほど怖い病気らしい。これからは、ネットで少しでも安いのを見つけtらそちらを買いましょう。

ということで、出費ラッシュ。でも、撮影取材に快く応じてくださる方々がたくさんいらして、みな信念をもって活動されているので、撮影してても楽しい。あれも撮影したい、これも撮影したいと意欲がわいてくる。東京から泊りがけで東北や関西にもロケへ行きたいが我が家の猫が気になる。海外ロケも予定してるけど、そのときは、子ども達総動員で猫の世話をしてもらわないと!娘はなにをしてるのかな、連絡ないけど……もともと最初に子猫のエビちゃんを拾ってきたのは娘なのです。

2012年11月02日

飛行機の中で

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『心理学者 原口鶴子の青春~100年前のコロンビア大留学生が伝えたかったこと~』製作のおり、ニューヨークロケで制作進行と通訳までしてくださったSさんが、送ってくださった写真。

旅行好きの彼女が、香港旅行へいったとき、ANA機上の座席テレビの邦画リストに『エクレールお菓子放浪記』があり、観たそうだ。

なつかしいなあ!そんな昔ではないけれど…。こうして、世界中の人にみていただけるのはシナリオを書いたひとりとしてとても嬉しいです!ありがとう。またいっしょにニューヨーク行きたいですね。