2012年04月
2012年04月15日
豊田市と下落合、中落合
豊田市は初めてだったが、駅前が世界のトヨタらしく?近未来的な円形ビルや空中回廊があってすごいなあ、と思った。前日、新幹線で名古屋へはいり、地下鉄鶴舞線の梅坪に住む友人宅に一泊。400年以上の伝統あるお家で、広い庭にいろいろな花が満開。ガーデニングでなく、木が満開なんです。桜や梅、蝋梅など。居ながらにしてリゾート気分になってしまった。風もなく、晴天だったので、友人が車で植物園や地元で有名な高校の正門に続く桜並木、豊田市美術館(休館だった残念)に連れて行ってくれた。
美術館は、NY近代美術館と同じ設計者が設計したそうで、四角を基調としたエドワード・ホッパー風色使いのモダンなフォルム、回りの水やあやめの花の配置、それらを取り囲む里山風自然ーー、本当にモダンと里山が一体となって、感動した。
名古屋から戻り、1日おいて、最高に天気がよかった木曜日、林芙美子文学館、佐伯祐三アトリエ記念館へ出かけた。リュックにお菓子を詰めて、マスク、帽子、スニーカーのお散歩スタイルでぶらぶら下落合、中落合を歩き、気持ちよかった!
生まれたのが東京新宿区の西武新宿線下落合から徒歩10分ぐらいのところ。子供時代の遊び場といったら神田川と妙正川の合流点の川べりと空地。
聖母病院は大学のときの盲腸手術、3人の子どもの出産、父母の入院、長男の盲腸手術、次男の喘息治療など随分お世話になってきた。その裏に、佐伯祐三がパリから帰宅し、またパリに旅立つまでの1年半、暮らした家があったなんて知らなかったあ。
パリで結核のために30歳で壮絶死した祐三、結核が移ったのかその半月後に6歳でなくなったお嬢様、夫、娘の遺骨とともに帰国した妻の米子は1972年、75歳で息をひきとるまでその家で暮らしたとのこと。キレイな奥様だ。川合玉堂のお弟子さんだとか。これが、のちの贋作事件に巻き込まれるひとつの要因になってしまった。真実はわからないが、ドラマを書く者としては、非常に興味をそそる筋書き。
林芙美子さんが40歳半ばで亡くなるまですんだ家もみてきた。納戸だった部屋が落ち着くと言って、そこを書斎にして、つぎつぎ物語を書いたそうだが、その部屋は納戸どころか、障子の真ん中に雪見窓がついた素晴らしい部屋。芙美子はその日、グルメのレポーターのような仕事でご馳走を食べ、夜帰宅後家族やお手伝いさんに土産のお汁粉を振舞い、この書斎にはいり、しばらくして苦しみ出して、そのまま逝ってしまったとのこと。もっとたくさん作品を書きたかったかもしれないが、苦労した分、いい死に方をしましたね、とボランティアの案内の方と話した。
その自宅は京都風の家で、芙美子が何度も京都に通い、素材から大工さんまで本人で決めたそうだ。桜、竹に囲まれた洗練された品のある日本の家だった。これも夫である画家の緑敏さんの管理がよかったから。彼は70歳代でなくなるまで、芙美子亡き後、この家で、バラを作りながら暮らしたそうだ。バラ園はいまは他の人の土地になっているが、緑敏さんが作ったバラでないと描かないという高名な画家もいたぐらい素晴らしいバラを栽培していたらしい。
林芙美子というと、森光子さんの放浪記、苦労の末に早死にした作家のイメージがあったが、パリ滞在記の「巴里の恋」を読んだら、素晴らしい夫がありながら、巴里でステキな若い男達のエキスをすって、恋までして、女冥利につきる。この巴里体験はその後の作品に自信と品格を与えているようだ。かわいそうな女流作家なんてとんでもない、自分の画家のキャリアまで捨てて、芙美子を支えた夫の元で、のびのびとつぎつぎ恋をして、ベストセラーを書き、あっという間にあの世へ行った。
下手に長生きして、努力するもお金に結びつかない自分としては羨ましくもあり、あやかりたい気もありーーこういう女性がいたというだけで、嬉しくもありの体験でした。
totoebi01 at 02:08|Permalink│[原口鶴子の青春]映画日誌
2012年04月08日
花見の季節
今年の土日はちょうど桜の満開期と晴天がかさなり、花見日和だった。
といっても小金井公園や千鳥が淵、新宿御苑まで足を伸ばしたのでなく、近所の桜並木をみてきた。
上石神井は石神井公園、武蔵関公園がほどよい距離にあり、池の周りに桜が咲き、花見の名所となっているが、私はほんとにちかくの川べりに並ぶ桜を見に行った。
青空に浮かぶ薄ピンクの雪ーー写真を何枚かとって、買い物へ。
明日は愛知県へ行く。前からの約束の豊田市でのトーク。本来なら8月撮影予定の映画についてのお話と支援を頼むつもりだったが、急展開して、私が手を引いたので、事情をお話したら、「映画と女性」ということで気楽に話してくださればいいといってくださった。いろいろな職種の女性たちが集まるとのこと、どんな仕事も楽なものはない。こういうときこそ、活動的な女性たちとあってパワーをもらってこよう。
、
といっても小金井公園や千鳥が淵、新宿御苑まで足を伸ばしたのでなく、近所の桜並木をみてきた。
上石神井は石神井公園、武蔵関公園がほどよい距離にあり、池の周りに桜が咲き、花見の名所となっているが、私はほんとにちかくの川べりに並ぶ桜を見に行った。
青空に浮かぶ薄ピンクの雪ーー写真を何枚かとって、買い物へ。
明日は愛知県へ行く。前からの約束の豊田市でのトーク。本来なら8月撮影予定の映画についてのお話と支援を頼むつもりだったが、急展開して、私が手を引いたので、事情をお話したら、「映画と女性」ということで気楽に話してくださればいいといってくださった。いろいろな職種の女性たちが集まるとのこと、どんな仕事も楽なものはない。こういうときこそ、活動的な女性たちとあってパワーをもらってこよう。
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