2007年06月
2007年06月27日
東京国際女性映画祭で上映決定
毎年、熱い想いで、客席からみていましたニャーーーー、取材者として。
舞台に登場する女性監督には、ちょっと羨ましさと憧れを感じながら。
その映画祭に、作品が出るなんて、感慨深い。
写真は2006年のプログラム。
毎年、10月後半、東京国際映画祭と相前後して開催される。(今年は10/21-25)
プロデューサーは国立近代美術館フィルムセンター名誉館長の高野悦子さん、ディレクターは大竹洋子さん。
高野さんの著書『女性が映画をつくるということ』によると、1950年代後半に映画監督を目指して映画教育の最高峰であったフランス、パリのイデック(高等専門学校)へ。
日本人初の留学生として演出を学ばれた。
そのとき、イデックの監督コースに入学した女性は、高野さん一人であったという。
卒論は開校以来最高点を獲得、
卒業後は、あのジャン・ルノワール監督の編集助手に!すごい!
プロデューサーってどんなお仕事かと思ったら、
海外の映画祭へ出向き、自分の目で何十本も映画を見て、これだ!と思う作品を見つけたら交渉、
招待が決まると様々な打合せ、来日したらホテルでお迎え…
もう、気の遠くなるような大変なお仕事。
フランス留学で培った友情、交友が映画祭の大きな力となっているという。
映画祭をはじめたときには日本の女性監督はひとり(羽田澄子さん)であったが、
昨年はオープニングとクロージングが日本の女性監督の作品がしめるなど女性監督たちが着実に増えている。
こんな、実績ある映画祭に参加し、
参加するだけでなく、自分の作品を上映していただけるなんて!!
興奮してちょっと物が手につきませんでした。
2007年06月12日
6/9完成披露試写会報告
写真上は、上映前のスタッフ紹介。
マイクを持つのは、鶴子の声を担当してくださった五大路子さん。(撮影cinejya staff 白)
トトエビは、会場のたくさんのお客様を前にして、頭が真っ白になってしまい、音楽と整音・MAのスタッフを舞台にお呼びするのを忘れてしまったニャン。ごめんなさい。
鶴子さんの故郷富岡市の市長さんより花輪が届きました(写真中 同 咲)。
上映前、次々とお客様がお席に…(写真下 同 暁)
高崎女子高等学校の校長先生より電報をいただきました。
そして、いらしてくださいました皆様、本当にありがとうございました。
会場の様子はシネマジャーナルHpスタッフ日誌 http://www.cinemajournal.net/diary/index.html
2007年6月第2週に掲載されています。
映画感想のアンケートから一部をご紹介させていただきます。
※緊急お知らせ! 追加試写6月29日(金)が定員に達し、申込みを締め切らせていただきました。7月17日(火)はまだお席がございますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
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♪100年前という時代にアメリカに渡り、心理学の博士号を取得した女性がいたことに大変驚きました。その彼女の様子が活き活きと語られており、本人インタビューなどがないにもかかわらず当時の様子がよくわかりました。(女性50代)
♪パワフル、情熱、うらやましさを感じました。監督と鶴子さんと両方です。100年前?全く色あせていない生き方、テーマ、センスに驚きました。女性だからという事での意識はあまり持っていませんが、やっぱり女性は本気になったらスゴイ!と思いました。夢中で拝見しました。(女性40代)
♪日本女子大学英文学部を卒業し、NYへ留学したことのある私にとって原口鶴子さんの足跡はとても身近に感じられました。皆さんにお話したいと思います。(女性40代)
♪鶴子の100年前の足跡を留学した現地でこうした映像の形で確認できること、それはつまりアメリカがこの100年一度も戦災に遭わなかったことを意味すると思う。だからといって現在アメリカが他国でおこなっている事を非難するというより、戦災にあわなかったから、先人の想いをより具体的に感じることができるこのような映像が産まれることの素晴らしさをしみじみと感じた。(男性 40代)
♪鶴子さんの足跡をたどりながら、監督のわくわくするような思いを感じ取りました。(女性50代)
♪鶴子さんのパワーに驚嘆しました。大変な資料価値のある作品でもあります。(男性40代)
♪一言 おもしろかった!!〇〇〇大学の現代政治経済研究所で旧い新聞のマイクロフィルムを扱ってます!(性別不明 50代)
♪女性の社会参画が昔からこういう女性により一歩づつ進められたことを実感しました。(女性 年代不明)
♪私が感動したのは監督の研究的な資料の集め方です。 大事なものは全てにあたってしかも多角的に収集しています。これは、1つの市の財産にとどまらず、今後の女性史、心理学史、ドラマや小説を作る時に欠かせない資料になると思います。
このような徹底的な取材やビデオの作り方は、今まで仕事でしてきた地味な?情報ビデオや教育ビデオ作りの経験が非常に生かされていると思いました。
もう1つびっくりしたのは、10年位の間に鶴子の顔がどんどん美しくなり成熟していった事です。
これはおしゃれな、女子学生(ある意味美しさのピーク)がひしめいている現代にない事です。
時代の影響か鶴子の短期間に凝縮された生のためなのか分かりません。(女性 60代)
♪素晴らしい映画をありがとうございました。心理学の偉大な先達の姿をこのように知ることができ、大変感激いたしました。多くの心理学を学ぶ学生たちに観て欲しいと思いました。HPで「鶴子の留学中の写真が一枚もない」ことを知りましたが、映画を観ていて写真はなくとも物足りないとかいったことは全くありませんでした。(女性 年代不明)
♪鶴子さんを初めて知りました。100年前の女性とは見えない行動力と知性に感動しました。女性として誇りに思います。(性別 年代不明)
♪100年前のニューヨークを映像で見れて感動した。原口鶴子さんの100年前、日本の心理学者の基を築いていただいたことも感動。(性別不明 70代)
♪原口鶴子の足跡を初めて知り感動しました。ありがとう。(男性 60代)
♪大変興味深かった。よくまとまっていると思った。何故原口が精神的な疲労の研究にとりくんだのか、その解説がなかったのが残念だった。また、鶴子が1年間生活したトロイ市で、カウンティ(郡)とすべきところカントリーとなっていた。鶴子のコロンビア大学時代に師事したキャッテル、ソーンダイクがカーネギー財団から研究助成を受けていた事も触れてよかったかもしれない。(男性 50代)
(※ご指摘ありがとうございました。CountyをCountryと間違いました。本編修正いたしました。)
♪素晴らしいの、一言です。この映画を教えてくださった友人に感謝です。一人の人の魂(命)の灯(思い)が子孫へ、世界へと語り継がれるのだと感動しました。私も幼い頃に母を亡くしましたが、私の命と共に、母の想いを感じて生きていきたいと思います。(女性30代)
♪日本と米国の架け橋として、国際人の先駆者である原口鶴子さんが残した足跡を実証しているドキュメンタリーの見ごたえに時を越えた新鮮な感動を覚えました。(男性40代)
♪大変よかったです。我々女性の大先輩がこうして大変な思いをしながら道を開いてきたということがよく解りました。(女性 年代不明)
♪楽しく拝見させていただきました。細かいarchivalなお仕事は専門的に見ても面白かったと思います。1つだけ気になったのはドイツの心理学者Wundt(ヴント)の発音がヴィントときこえたことです。ブントでもよかったかと。ささいなことですが。(女性40代)
(※ヴントのご指摘をありがとうございました。最終試写後、本編修正いたしました。)
♪女性監督さんならでは!の繊細なステキなfilm、まさしくステキの一語に尽き、まことにありがとう存じました。こういう人生を目指したくとても励まされました。ただ、疲れ気味で十二分にはenjoyできず心残りです。追加試写へもう一度参加したいのですが…。(女性 50代 ※何度でもどうぞおいでください)
※最後まで読んでいただきありがとうございました!