2018年10月

2018年10月28日

次男の奨学金完済祝いしました

3名の子どもがいますが、みんな奨学金(いま教育機構とかに名前が変わりました)と区の福祉資金のお世話になりました。

次男もこれらの資金で高、大学を卒業。
とにかく、これから子どもたちの教育にお金がかかる時期に離婚したので、もう大変でした。

長男は数年前に完済。
次男は月々返していたのですが、返済のメドがついたのか先月一括返金しました。まだまだ若いしいろいろと使いたいところがあるんだから、無利子だし、月々でいいと思っていたのですが。

保証人の私、連帯保証人の長男や私の姉のところにお礼の品ともって行くので実家に帰ってきたので、家族でお祝いしました。ご苦労様でした!

長女は体調を崩して会社をやめたり、結婚で無職となったりと返済が滞りがちですが、現在も細々と返済中。

親が離婚しなければ、親に経済力があれば、卒業してまでローンに追われなかったのにと思うと子どもたちに申し訳ない、かわいそう…と思いますが、自立してくれてありがとう。


totoebi01 at 12:51|Permalink日常のあれこれ 

2018年10月18日

ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書 原作読んでわかったこと

映画『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』を見て、キャサリン・グラハムさんてどんな女性かなあ、と考えた。そうしたら、図書館で『ペンタゴン・ペーパーズ キャサリン・グラハム わが人生より』という本を見つけた。
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キャサリンが書いた自叙伝の後半部分の本
これは彼女がワシントンポストの役職を引退して73歳だったかな、そのぐらいから自分で書いた自叙伝『キャサリン・グラハムわが人生』の後半だけを、映画の公開にあわせて、再出版したみたい。なので、彼女の親たちの生い立ちや結婚などは前半なので、この本にはない。
スタートは夫が死んで彼女がワシントンポストの社長になるところから。

グッドワイフから、突然新聞社の社長に!

映画を観た人なら、社長となってからの悪戦苦闘は知っているだろうが、本はもっと内面的で、どうやったら男社会の新聞の世界に分け入っていったか、が詳しく語られている。
新聞編集、経営などすべて初心者、周りはやり手の夫とワシントンポストを育て一流新聞にした凄腕ばかり。バカにされ、どうせ主婦にはわからないだろう、なのに社長になっちゃってと嘲笑する人もたくさんいた中で、子どもを育て、親の世話をし、社長業をはじめる。

男社会で味わう初めての差別

彼女の最初の仕事は決断、あれを決めてこれを決めて…、人事の不満が出たり、やめていく人がいれば、その代わりの人を探す。この人事が大変だったらしい。それらを一つ一つ克服して、新聞社をさらに成長させた女性。

読んでいると、お嬢様として育ち、能力はあっても表に出さず、名門女子大を出て、親の進めで結婚、(夫は一流大学を出てワシントンポストの社員だったのを創業者の父親が見初め、一人娘のキャサリンとくっつけた、養子だったみたい)。で、父親が引退するときに、娘のキャサリンでなく夫に新聞社を託したが、彼女には当たり前のこととして不満もなかった。夫がそのまま社長であれば、彼女は慈善事業には参加するぐらいで、基本4人の子どものいい母親であり、グッドワイフとして一生を終わったかもしれない。

人生を変えた夫の自殺
ところが夫が突然死ぬ。自殺とは書いてあるが、詳しく書いてないので調べてたら猟銃自殺だった!
で、自叙伝の前半部分がネットに公開されていたので、夫の死の部分を全部拾い読みした。
なんと、夫は社長となり、会社を大きく成長させ、一段落したとき、買収元のニューズウィークの女性記者と浮気。彼女をパリ支社に転勤させて、2人はパリで逢瀬を楽しんでいた。
ある日、夫と愛人の電話を盗み聞きしてそのことを知り、問い詰めるとあっさり「そのとおり、本気だから、君とは離婚手続きをはじめたい」と言ったという。
それからの彼女の苦悩…、と同時に夫の苦悩。すごくやり手で頭の切れる男だったが、基本まじめで簡単に浮気ができない男らしい。二人の離婚騒動は会社にも知れ渡り、夫はアルコールを飲んで暴れ情緒不安定になり、病院に入れられる。そこで夫婦で冷静に話し合い、浮気相手の女性記者も別れるといい、一件落着した。
で、2人でやり直しもかねて、家族で毎夏過ごした島の別荘で2人だけで過ごしていたある日、2人でベットで音楽を聴いて、キャサリンが目を覚ますと横の夫がいないと気がつく。すると別の部屋から銃声の音。駆けつけると夫が自分の猟銃で自分を撃って死んでいた。すごいなあ。こと細かく、しっかり書いてある。

こうして彼女はキャリアウーマンへ

つまり彼女は、差別や苦しみから女性運動を始めたたたき上げでなく、恵まれた富豪の家の一人娘として、当たり前のように幸せな主婦をしていたところから、突然、夫の自殺で男社会に放り出され、社長という立場もあってまわりに相談もできず一人で戦わなければならなかった女性。
家庭にべったり入り、子育て、いい主婦?を10年以上経験してきて、40歳で独身に戻った自分としては、読んでいて身につまされるところが多い。どうやって彼女はいろいろと乗り越えたんだろう。その後仕事をもちながら恋もしたが結婚までいたらなかったことも正直に書いてある。自信があるんだなあ。

なんで自分で自叙伝を書いたかというと、ほかに3冊くらい他人が書いた自叙伝があるけれど、嘘ばっかりだから自分で書こうと思っていたと告白している。すごいと思うのは自分を飾らず、はじめから最後まで客観的に見ている視点、これは生まれついてのジャーナリストの才能をもっていたんだわ、きっと。自分が書いたら、よく見せようと思って、いいところは盛って、いやなところはカットしそうだな、私だったら。

※ちなみに帯の「米政府と対立した」うんぬんかんぬん…は映画であって、本では対立は無かったと思う、むしろジョンソン元大統領ととても仲良かったと書いてあり、しかもジョンソンはすばらしい大統領であるとほめている。よくわからないけど日本では、JFKの後に座った怪しい大統領?って印象あるね、うん オリバー・ストーンのせいかな



totoebi01 at 00:09|Permalink映画や読書の感想