2011年03月

2011年03月15日

パリと地震

3月6日からフランスパリにいます。節約ひとり旅で明日、日本に発ちます。

10日にモンサンミッシェルへ行き、バス乗り継ぎ地のブルターニュ地方の中心都市といわれているレンヌで一泊し、のんびりと市内観光(といっても歩くだけ)していた宿で、日本の地震を知りました。ホテルで朝食を食べていたら、テレビでジャポンジャポンと言っているので、ふとみたら仙台の津波の映像でした。私が蒼白になって慌てたのがわかったのか、宿のマダムが別の部屋でCNNニュースをつけてくれました。食堂ではフランス人ばかりなので気配りしてくださったんです。ありがたかったです。すぐに国際ワールドテレフォンカード(KDDIのプリペード)何回も打ち込みしたあと、やっと東京の自宅につながり息子がでました。家族や猫たちは大丈夫だったとのこと。せっかく行ったのだからゆっくり観光して、と言われてググときました。でもそうはしてられない気持ちです。実はこの「エクレールお菓子放浪記」は昨年2ケ月近く、石巻市のホテルに滞在して撮影したんです。海がそばでした。協力してくださった地元の人々の安否が気になります。プロデューサー鳥居さんの会社「シネマとうほく」は仙台で、ご本人もお住まいです。
連日フランスのホテルでCNNを見ています。とくにここ数日は繰り返し、福島原発の水素爆発を映し出し、その惨状のすさまじさに震えました。阪神淡路大震災のときは東京消防庁の依頼で東京の地震対策のビデオをつくり、その節に三陸へ取材にいってました。前の三陸大津波のときは40メートルの津波がきたと記録にありました。村が何個も流され、防災訓練もきちんとしていたのに、自然災害は本当に恐ろしいです。
外国にいるせいか、日本がんばれ、いや戻ったら、自分のできる限りの力でこの困難を乗り切って、世界に日本の力を示さないと…と思ってます。ホテルやカフェで日本人とわかると「気をおとさないように、がんばって」と言われて、なんか涙がとまりません。ご家族をなくされたり、被災された皆様の心安らぐことをお祈りしています。