2010年11月

2010年11月12日

「エクレールお菓子放浪記」北海道砂川でクランクアップ

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11月8日、撮影に参加するために東京から北海道砂川へ行った。ロケ隊は10月8日から宮城県でずーーと撮影を続け、11月7日に終了し、フェリーと飛行機に分かれて北海道へ移動。それぞれの方向から集まり、宿泊先のホテルで合流した。

ここでの撮影はエンディングシーン。アキオの孫娘がこの地でスイートの店を開いているという設定。砂川にはホンモノのスイートロードというところがあり、お菓子屋さんが多い。市の協力もあり国道には「エクレールお菓子放浪記」の旗が続いている!この国道を孫娘が軽自動車を飛ばし、自分の店に向かうシーンでは、旗が目立ち過ぎて、1本1本外すというハプニングまで。
ところで、8、9、10日はあいにく雨の予報。私が新千歳空港から砂川に向かう車中も雨。宮城県から飛行機で移動した撮影先発隊は、7日についており、7日は晴天だったので、車の走りの俯瞰は撮影したとのこと。で、その続きを撮影する9日は土砂降り予想なので、車から降りて自分の店に入るシーンがつながらない、出来立てのケーキを届ける北光公園の野外披露宴会場が大雨ではなおおかしい。どうするか、監督は頭を悩ましていた。
8日は、雨の中、お菓子屋さんや公園を下見したが、夕方には披露宴会場を野外から大きな集会場のような室内に変更することに決め、夜のミーティングでもその手配でスタッフは走り回った。その時、携帯で天気予報を見ていた一人が、明日の午前中は晴れになってます!と言い出した。たしかに旭川あたりだけ太陽マークがでており、午後からまた大雨になる予想。周りは雨で、旭川だけ晴れなんてありえないだろう。
ところが、朝起きると、雨が上がっているではないか。薄陽までさしている。監督はもう6時ごろには仕度して、予定通り公園でやるぞ!と張り切っている。急遽出発を早め、孫娘がお店に入っていくシーン、公園に車を止めるシーン、湖の傍に設営した野外パーティ(地元の若者たちがエキストラで出演)。そこへ出来たてのケーキを運んでくる孫娘…、湖にカヌーやヨットを浮かべ、水面に紅葉が美しく映える光景の中、リハーサルは順調にすすんだ。が、本番直前に、突然、ザーと雨がきた!もう火事場のような大騒ぎ、「はい、寒いけど皆さんオーバー脱いで、ドレスと背広になって!」「バンドの人、オーバーにひいて!」「誰、そこでたって見てるの!!」雨の音と怒鳴り声が混じり、テーブルもケーキもエキストラの服もぬれて行く。とにかく、すべてのカットを取り終えたときはもう、ザーザー降りだった。その中を孫娘役の早織さんがニコヤカに空を見上げるシーン。さすが女優さんだ。予定通り、エンディングにふさわしい湖とそのほとりでパーティシーンがとれました!旭川だけ、晴れたって、やっぱり監督の念力なのかも。

写真 
上左 「ふみ子の海」の主役鈴木理子さんと近藤明男監督、特別出演の衣裳あわせ
上右 アキオ少年のマドンナ、感化院の陽子先生役、早織さん
下左 左から監督、養母役のいしだあゆみさん、アキオ少年役の吉井一肇君
下右 感化院の怖い指導員たち 左より駒田徳広元投手、松村良太さん、
   みちのくプロレス代表の新埼人生さん、そして前田有作さん